「おっせーな またあそこ行ってたのかー?」

「うん だってあそことっても気持ちよくて
 すぐ眠たくなっちゃうんだもん」

ニアリスより一回り大きな体をしたゴンガガは
ここら辺一帯の親分的な存在で
子供っぽくて 単純だけど
みんなゴンガガ ゴンガガ って呼んで慕う

首も長くて威風堂々としていて
ゴンガガが歩くたび 地面が揺れる感じがする


「ゴンガガも今度一緒に行こうよ」

僕はゴンガガの背中にまたがった
僕はこうしてコンガガの首を抱きしめるのが好きだ

「ま 群れのみんなのことが落ち着いたら またな」

ゴンガガはそう言って 自慢の牙をキラリと光らせた



「お昼までまだ時間あるよね?
 森を散歩してきまぁーっす」

僕は勢いよく走り出して木に飛びついた
やっぱり二本より四本で走った方が断然楽だ


「あんまり遠出はしちゃだめよ!」

背中の方でニアリスの叫ぶ声が聞こえた


+++++++++++

「ひゃっほぉぉぉぉい」

枝から枝へ どんどん飛びついては次へと繋ぐ
風が耳元をかすめてヒュンヒュン鳴る


「う・・・!」


嗅ぎなれない 変なニオイ
ニアリスのでもゴンガガのでもない

僕は耳を澄まして 葉っぱの中に身を潜めてじっとしていた
危険を察知したらまず自分の気配を殺せ 一番初めにゴンガガから教えてもらった技だ




眼を凝らすと10m先に 二人の男が見えた
メガネで猫背の人と 白いひげをはやした小さなおじいさん



(誰なんだろう?こんなところで何をして・・・・)



「!!!」


メガネの方がしゃがんだと思ったら
近くにあった木が赤く燃え始めた

その炎は燃え広がって
次々に他の木にうつっていった